PROFILE

地元で働くことを希望し、入社。最年少で店長に抜擢される。夢は、自分のお店を日本一にすること。店舗のスタッフと共に地域のイベントに顔を出したり、観光地とのコラボ企画を実現したり、ときには店舗を飛び出して地元を盛り上げる名物店長。

最後のドライブの、
忘れられない手紙。

ご利用いただいた後、手紙を送ってくださるお客様も沢山いらっしゃいます。読むと元気が湧いてきますね。思い出深いのは、あるご高齢のお客様。ご来店いただいたときは不機嫌なご様子だったのですが、少しでも幸せな思い出にしてもらいたくて、ご満足いただけるよう心を込めて一生懸命接客をしました。無事ご旅行を終えられ、お帰りになった数日後にいただいた手紙には、「あなたに接客してもらってよかった、本当にありがとう」というお言葉が。先日のご旅行での運転を最後に、免許の返納を考えていらしたとのこと。私がお出迎えしたときが、ご自身でハンドルを握られる最後のドライブだったんだそうです。不機嫌、と感じた表情には理由があったんだと知り、同時に感謝され、お手紙まで書いてくださったことが嬉しくて涙が止まりませんでした。後日、そのお客様が今度は息子さんの運転でご旅行されるとのことで、再度来店くださいました。事前に「おすすめの観光プランを教えてほしい」とご連絡をいただいていたので、精一杯考えて、いくつかプランをお渡ししました。笑顔でお帰りになる姿を見て、とても嬉しく思いました。こうして私の地元を好きになってくれる方を増やすのも、お客様の思い出づくりのお手伝いができるのも、この仕事の醍醐味の一つだと思っています。

叱らずに励ましてくれた、
だからもう一回奮起できた。

会社で一番若い店長として就任した直後は、スタッフにどのように接すればいいかわかりませんでした。スタッフもどう動いたらいいのかわからず、何をするにも消極的でした。不安が消えないまま店舗がリニューアルオープンをした当日、機器トラブルで対応をスムーズに進めることができず、そのときお越しくださったお客様を酷く怒らせてしまいました。人生であんなに怒鳴られたのは初めてでした。不甲斐ない自分に責任を感じ、その後しばらく接客をするのが怖くなってしまったのですが、上司は一切叱らずずっと私を励ましてくれました。話をするうちに考えがまとまり、自分が落ち込んだ状態では駄目だと奮起し、そこからは必死で店舗を盛り上げていきました。周囲に率先して声をかけることから始めて、スタッフに役割分担をして企画を考えてもらったり、お客様に喜んでいただける接客を一緒に考えたりして、少しずつですが一体感が生まれていきまとまっていきました。

相手が何を考えているか、
ちゃんと想像する。
それが、人の心を動かす。

店長の仕事は、スタッフの勤務予定管理から注意事項の共有、報告書の作成など。管理業務も多いのですが、一番はスタッフの働くモチベーション管理。例えば良い接客を見かけたときは「今の笑顔良かったねー！」と無線で呼びかけるなど、良いことは全員で共有できるよう気を配っています。やるなら日本一の店舗にしたい。お客様から「素敵なお店だよね」って言ってもらいたいんです。
店長としていつもスタッフに伝えていることは、「心から思わないと相手には伝わらない」ということ。もし仮にお客様を怒らせてしまったとき、形だけ謝るのではなく、相手が何を求めているのかを想像する。そうやって丁寧に接することで、相手の心を動かす。次もこのお店を使おうと思っていただけるかどうかは、自分が『心からお客様を思うこと』が重要なんだと思います。